4 家族

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「冗談だって~」 輝は笑ってごまかした。 「なら黙ってて」 彩香はこっちに来て ニコッと笑った。 「馬鹿だよね~私より年上なのに~」 「あ、あの…そんなこと」 「ホラッそんなことないってさ」 輝は舌をぺろっと出した。 「優子ちゃん正直に言っていいよっコイツ傷つかないから~」 彩香は言う。 「いやっ!?傷つきますよ!?普通に悲しいよ!?」 輝は必死に彩香に訴えていた。 おもしろい… 「馬鹿だと…思います」 私はクスクス 小さく言った。 「だってさあ~アハハッ」彩香は大爆笑だ。 「優子ちゃーんっ」 輝のマジな顔が面白くて ついに笑った。 すると、シーンとなった。 あ、笑っちゃ駄目だったかな……?? すると輝もプハッと笑いだした。 「優子ちゃん、ちゃんと笑うじゃんっブハハッ」 彩香も 「うんっ超かわぃーっ」 て、笑った。 なんだか、この空気が懐かしくて 自然とまた、涙が出てきた。
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