2 救い

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私の母は不倫相手と家を出て 父はそのせいで荒れ果て 私にそれをぶつけるようになった。 それから病気になり 父はそれを知ってでも 決して病院なんか行かなかった そして 父はこの世から いなくなってしまった。 兄弟もいない、 ついに本当に1人になった私は いつも1人、誰もいなくなった自分の家の前で泣いていた そんな私に声を掛けたのは 彩香という女の子だった 「どうしたの?」 彩香は心配そうに私の肩に触れた 言おうか迷った けど、私はこの時 誰でもいいから 助けてほしかった 「わ、私…家族がいなくて…」 私はあふれでる涙をこらえながら必死に声をだした。 「うちに来る?本当に家族がいないなら…」 この人何を言ってるの? こんな私に……… 「え…そ、そんっな……」 私は声をヒクヒクさせ 言った 「とりあえず家にきなよ😃」 彩香はそう優しく言って 私の手をぎゅっとにぎって歩きだした
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