第三章 そして、エピローグへ

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徐に肩についた髪を弄った。 また鏡を見て、 【あ、ちょっとプリンになってるや。染めるのめんどうくさいからこのままにしちゃおうかな?昔みたいに黒髪もいいかも】 そう考えたが、すぐに思い直した。 ポケットから取り出したのは髪止め。 綺麗な赤い花が光った。 【…やっぱ、染め直そっと。この赤い花に黒髪は合わないもんね】 真理亜は明るい茶髪に、髪止めをつける。 立て込んだ仕事を頭の中で整理しながら用意を終えた。 【七海君、いつ頼んだ仕事終わるかなぁ】 やがて真理亜は的を見据える。 姿勢を正し、左手でピストルを構えた。 狙うは勿論、ど真ん中。 「よし、今日も頑張りますか」 真理亜は引き金を引いた。 完
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