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「懲戒免職を覚悟してたのに。まだ警察に居られるんだってびっくりした」
「お前は現場で戦力になる人間だからだよ。認められてるってことだ、喜びなよ」
大和田は缶ビールの蓋を開けた。
真理亜も開け、半分程一気に飲み干す。
「嫌だなァ、明日から周りの視線が痛そう」
真理亜がごちると、大和田は缶ビールを傾けていた手を止めた。
「それは多分大丈夫」
「え?あたし失敗したのに?」
「あの計画は極秘事項だから上層部しか知らない。プライバシーのこともあるし、例え週刊誌にすっぱ抜かれても真理亜の名前まではバレないよ」
「そっか。ならいいや」
大して気にしていない様子で真理亜は缶ビールを空にした。
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