第一章 思わぬ再会

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「バレないにこしたことはないや。ま、バレても良かったけど」 真理亜は今度はチューハイを開けた。 「計画の失敗に後悔は無い」 そう言う真理亜の目が真っ直ぐで、大和田は黙ってビールを飲んだ。 そしてつまみのビーフジャーキーの袋を開ける。 会話はあっという間に世間話になり、酒が入ったこともあって二人はよく喋った。 やがて大和田は真理亜に訊ねた。 「どうだった?幕末は」 「報告書通りだよ」 「そうじゃなくて、お前の感想を聞いてるんだけど」 真理亜ははっきりと顔をしかめた。 つまんだビーフジャーキーを食いちぎる。 「あたしはあいつを許さない、許せない」 意味が解らず、大和田はビールを口に含んだ。
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