2671人が本棚に入れています
本棚に追加
「うわぁぁ誰か誰か!!!!」
子供は叫び、飛び上がる。
「はぁはぁ……あれ? ここは……?」
夢から覚めた事に気付き、辺りを見渡すと建物の中で誰かがベッドに寝かしてくれたのだと分かった。
窓から薪割りの音が聴こえ、子供は窓から外を見るとあの男性が薪割りをして汗を手拭いで拭いていた。
『ヤバッ!! あの人じゃん!!!!』
あの男性に思い切り蹴飛ばされた事を思い出す。
子供の記憶には男性が蹴飛ばしながら笑い声が聴こえ、顔も不気味な笑顔とインプット。
「このまま食べられちゃうかも……!」
どっちの意味なのだろうか……。
気付かれないように逃げようと振り向き、歩き出そうとした。
「もろ聞こえだっつうの!」
男性が窓越しから身を乗り出して子供の首根っこを捕まえた。
「あわわわわ……」
半泣きです。
最初のコメントを投稿しよう!