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―うん。いいよ。僕の前のご主人様は長い紅い髪、光る紅い目、でもマントと箒は黒かった。―
クスクスと笑う魅紅。
そして前の魔女かどのようにして指名や命題を越えて来たかを聞いた。
辛い話もあったのだろう。
魅紅は泣いていた。
前の飼い主を思い出したのかもしれない。
「魅紅。ごめんよ…」
そう言って魔女は紅い猫を撫でながらきつく抱き締め額にkissをした。
―ご主人様…ごめんなさい…―
「謝らないで。前のご主人の記憶があるうちに魅紅を拾ったワタシが悪いんだ。悲しい事を思い出させたね。すまない。」
魔女も悲しくなってしまった。
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