ふわふわベッド

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私には甥っ子がいる 初めて出会ったのは二月 という、厳しい寒さの 終わり頃 予定日よりは少し遅かったけど 寒くて、まだママの中にいたい っていう甘えん坊さんみたい 真夜中に病院で 響き渡った君の声 ママと一緒に頑張ったんだもん いっぱい泣いて ママを喜ばせてたよ 君はふわふわベッドの上で おじいちゃん、おばあちゃん 叔母さん達に囲まれて いっぱい挨拶してたね 小さな小さな手を丸めたり 閉じたりして 「よろしくね」 「新しい家族だよ」 って伝えてたよ 君を初めて抱っこしたのは 高校二年生の時 とても小さくて可愛くて 抱っこするのが怖かったくらい だけど君はまだまだ 開かない目を一生懸命に 開こうとしょぼしょぼしながら 私を見てた 「初めまして」 君を見てると、すべてが 純粋な世界になる 善悪もなく、ただ純粋な世界 君が泣くと世界は黒く 君が笑うと世界に向日葵が咲く 不思議な力 「おっきくなったらいっぱい遊ぼうね」 伝えようと思ったら 君はママの腕の中で スヤスヤ眠ってしまったの ママの腕の中は ふわふわベッドだもんね .
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