短篇集

2/9
前へ
/16ページ
次へ
蝉の鳴く声、頬を伝う汗、照り付ける太陽。 空を見上げれば気持ちの良いぐらいの快晴なのに、どうしてもソレが出来なくて。 コンクリートに反射する光、みずみずしい草花、子供の笑い声。 どれも眩し過ぎて目を細めた。 俯いて歩く日々に疲れ、立ち止まりうずくまった。 足元には広がる枯れ葉、 温かい色のソレは 何故だか凄く、滲んで見えた。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加