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「なかなか大変じゃったようじゃの。じゃが、今回のお宝も協力してちゃんとコンプリートできたのぅ。あっぱれじゃ」
じいやの言葉に、3人はそれぞれ嬉しそうに、少し誇らしげな顔をしてみせる。
これまでもじいやに指示された様々な宝を、3人で協力しあい、幾度も集めてきたのだ。
3人は最高のチームと言えた。
同じ孤児院で家族同然に育った為、信頼関係がある。
そして、単独なら怪しまれにくく潜入捜査が得意なアイが情報を収集し、IQ180以上の頭脳を誇るユウが作戦を立て、実力行使が必要な場合は見かけ通り力も強いケイがその力を発揮する。
それぞれに補い合い、互いに互いを必要としていた。
とある事件で偶然に再会してからは、自然と孤児院時代のように行動を共にするようになっていた。
「それで、次は何を集めたらいいんだ?」
ケイが身を乗り出すようにじいやに尋ねる。
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