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side玄汰 ザワザワと葉と葉がこすれ合うような音で目が覚める ――目が覚めたら、そこは森の中でした 「な、なんだってー!?」 不可思議な状況にネタで対応しているあたり、案外冷静だな、と自己思案していると 「うっせーな、今何時だと! …なん……だと!?」 こちらもネタで対応している友人A、装竜 弘明(ソウリュウ ヒロアキ)が周りの状況に驚いているようだが、こいつも案外冷静そうである 「野菜王子乙、とりあえず他の二人も起こそうか」 「そうだな」 二人で頷き合い、それぞれ隣でうつぶせに寝ている友人達を起こすことにする 「…んで、ここどこだと思う?」 俺、こと岩門 玄汰(イワカド ゲンタ)は、あぐらをかき、頬杖をつきながら、弘明と先ほど目を覚ました友人B、工藤 詩紀(クドウ シキ)と、友人C、相澤 誠(アイザワ マコト)に対して現状を問う 「どっかの森のなか、こんなに険しいと、かなり奥の方だよな。 360度、見渡す限り獣道すら見えないが… 幸い、空をみる限りは月がきれいに差し込んでいるから案外明るいけど…」 誠が言う通り、何故にこのような森の中にいるのか頭の上に〈?〉が浮かぶほど混乱している俺達4人であるが、そもそも起きる前、つまり寝る前の記憶では、高校卒業後、地元の職場に就職した俺達4人は普段仕事で会えなくなり、週末に誰かの家に集まってはゲームにオススメのDVDを見たりと、女っ気がまったく無い日々を過ごしていたとある週末に、例のごとく4人で集まって、遊○王カードをやったり、モ○ハンをやったりと、連休ゆえに、お泊まり確定でのんびり過ごし、そのままいつの間にか寝入ってしまったはずで… と誠が閃いたように顔を上げ 「――ハッ!、もしかしてこれは夢!? 何らかの原因で同じ夢をきょうy」 むんずと、頬を抓られ 「NO!?って、何をする詩紀、痛いじゃないか!」 「痛いんだな?なら夢じゃないと。 つーか、それよりもまず、気にすることがあるだろ? そもそも、なんで学ランなんだ?靴は履いてるだろ、ポケットの中に携帯に財布まであったしな」 その通りである。 携帯と財布はともかくとして、寝る前は室内だったにもかかわらず靴を履いているし、高校卒業と同時に自分家のタンスの奥にしまってあるはずの学ランを着用積みなこと、
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