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そして、目が覚めたら森の中という不可思議な現状と同じぐらいの不可解さをかもしだしている、それぞれの腰に装着されているライダーベルト(仮)である。
俺達4人が装着しているライダーベルト(仮)は、弘明が仮面ライダーカブトのベルト、誠が仮面ライダー電王に登場するゼロノスのベルト(周囲にデネブは見あたらず)、詩紀は見た目が仮面ライダー剣のカリスのバックル(恐らくはディケイド版)、俺が仮面ライダーバースのベルトだが、バースバスターは周囲に見あたらずポケットに数枚のセルメダルがあった
それが、それぞれの腰に装置されている
俺が周りをみると、俺と同じように、腰のベルトの確認をしているようで、なんだか笑えてきた
そしてそれぞれが、ベルト、もしくはバックルをいじりはじめ、ベルトを腰から外したり、また装置したりしていて、俺、詩紀や誠はカードの確認までしていた。
仮面ライダーにそれほど詳しくない詩紀と誠はそれぞれがどんなものなの質問攻めにあってしまったりもしたが、概ねそれぞれが理解したようである
というか、三人にはフォームチェンジが可能なのに俺だけできないとか、ナニコレいじめ?
それぞれがだいたいの機能を把握していると
「やっぱり本物っぽいなこのライダーベルト」
腰のドライバーにメダルを差し込んでみようかと考えていると、弘明が呟くように言い、若干恥ずかしそうにしながら立ち上がり
「いっちょやってみるか…
来い、ガタックゼクター!」
右手を天高く掲げ、声を上げるが、しーんと沈黙が起こり
「…来ねぇのかよ!」
「…いや、そこは普通カブトゼクターを呼べよ」
俺は呆れながら憤慨する弘にツッコミをいれる
「…ふ、甘いな玄汰、お前はシロップ漬けにした砂糖菓子より甘い。
こーいう時はな、主人公ライダーよりもサブかライバルに決まってるんだよ!
つーか、お前らが主人公ライダーじゃないのに俺だけ主人公ライダーとかねーわ!」
いいか見てろと、再び手を傾げ
「来い、ダークカブトゼクター!」
………………
…………
……
「…来いカブトゼクター」ボソッ
すると、赤いカブトムシ型昆虫コアのカブトゼクターがブーンと飛んで現れて、弘明の周りを飛び回りながらピコピコ言っている
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