魔法と俺らと時々変身！

一話

｢クソ！いったいなんなんだ!?｣

２人の女の子がとんできた方を向くと、ドス、ドスと何かの足音がこちらに向かって来るのが聞こえ、その姿が現れる

｢なっ!?、こいつぁ…｣

｢何つーか、悪魔？｣

弘が驚き、誠が相手の正体を見たままに言うと、その悪魔は荒い息を吐いていた

｢誠はその娘達を頼む。
お前の変身は制約があるっぽいからな、攻撃が行かないように二人を見ていてくれ｣

｢詩紀！どうする気だ!?｣

｢…こいつを倒す！｣

玄の言葉に答え、ラウズカードを改めて腰から一枚抜く

｢よっしゃ、行くぞ二人共！｣

玄が言うにはこのラウズカードはオリジナルトランプと呼ばれ、カードの絵柄がトランプの仕様になっているらしい

俺のカリスのカードはハートの絵柄と1～13の数字で示されていてそれぞれに違った効果を持つそうだ

腰のカードホルダーからハートのエースを取り出し、バックルの溝にスキャンさせるため、縦に持って構えた

弘はカブトゼクターとか言う赤いカブトムシをキャッチして構え、玄はポケットから１枚のメダルを取り出して構えた

｢｢｢変身！｣｣｣

『カポッ』
『change』
『henshin』

カードをスライドさせると自分の周りに水の膜のようなものが現れ、それがはじけるといつの間にか黒いライダースーツに銀色の装甲が装着され、手には弓矢の弓が刃になっている武器を持っていた

右に立っていた弘は赤いカブトムシを装着したベルトから六角形の装甲が展開していき、銀と赤のまるでカブトムシの幼虫・サナギを模しているように見えた

左の玄はメダルを入れると、半透明のカプセルのようなものに包まれ、その虚空から様々なパーツが玄の体に装着されて行き、銀色と緑の装甲のライダーになった