2452人が本棚に入れています
本棚に追加
/454ページ
「ええ、そうですよ」
山南は何処か嬉しそうに…、照れ臭そうに文に触れる。
「あ!恋仲の方からですか!?」
輝夜はその様子を見て、閃いた様な顔をした。
山南はそんな輝夜を見てニッコリと微笑む。
「花街の娘なんだけどね……、
明里って云うんだよ」
輝夜は「そうなんですか」と呟き、チラッと文を見た。
「明里さんは…、山南さんのことが本当にお好きなんですね」
そう微笑む輝夜を見て、山南は小首を傾げた。
「どうしてそう思うんだい?」
すると、輝夜はニッコリと笑って、文と共に封筒に入っていた押花を指差す。
最初のコメントを投稿しよう!