予備校の波乱

23/26
4003人が本棚に入れています
本棚に追加
/428ページ
「澄、ごめんな…」 『何が…?』 「心配かけてごめん。俺、はっきり言うから」 『なんて?』 「“澄と付き合ってる。澄の事、本当に好きだから”って」 『砂緒…』 「だから安心しろよ。俺はお前のもんだから………って、澄聞いてる?」 『…かった』 「え?」 『録音しときゃよかった…。3分前くらいから録音しとくんだった…』 「はぁ?」 『“澄の事、本当に好きだから”とか“俺はお前のもんだから”とかもう一生聞けないような台詞聞いた…』 「何言ってんだ!馬鹿じゃねぇのっ」 『たまには喧嘩してみるもんだな』 「っざけんな!!!』 改めて言われると恥ずいけど。 でも今の言葉に嘘は無いよ。 俺も澄みたいに大事な言葉は言わないと。 大切なものは、言葉にして守らないといけないんだ。 _
/428ページ

最初のコメントを投稿しよう!