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「何なんだよ、あの澄ってやつ!」
掛川の席の前に座って、思わず不満を漏らした。
「頭良くて、ちょっと顔いいからって調子乗りやがって!」
「つーかさ、何で澄がここにいんの?」
「知らねーよ!!なんで俺が見ず知らずの奴に厭味言われなきゃなんねーんだよ!!」
「いや、そうじゃなくて!何で澄がうちのクラスにいるんだって話!」
「は…?」
「だって澄って言や学年首席だろ?Aクラでも常にトップだった奴がなんでこんなとこいんだよ」
「さー…?たまたま調子悪かったんじゃねぇの?」
つーか俺にはどーでもいい事だし。
…でも待てよ?奴がDクラって事は、卒業まで一緒って事かよ。
うわー…、最悪。
それが澄 英知に対する第一印象。
その時は、まさかコイツが俺の人生を大きく変える事になるとは予想だにしていなかった。
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