Ⅴ ☆

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「リボー…ン…」 気づいた時にはもう遅かった 「ぅ…ひっく…」 両方の目から 涙が溢れていた その涙は 迷いからのモノではなく 『好きな人に素直に気持ちを伝えられない』 『近くにいるのに見てるだけしかできない』 そんな悔しさからの涙だった そして、それは 長い間会っていなかった事への 悲しみの涙でもあった 「…んぅ……ひっく…」 一度流し始めた涙は そう簡単には止められるはずもなく ツナはその場に泣き崩れた そして、声を殺しながら 壁に向かって一人泣いた その時 「おぃ…何してんだ?」 .
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