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後ろから聞こえた聞き覚えのある声に
ツナは振り返った
「…………リボーン…」
そこにいたのは
まさしくリボーンだった
「どうして…」
「どうしてもこうしても、お前がどっかに逃げたから追って来たんだ」
そう言うリボーンは息が少し荒くて…
それは、ツナを探し
走り回っていた事実を現していた
「今更…話なんて…」
「わかってる…でも、聞いてくれ」
リボーンの顔が真剣な顔つきになり
まっすぐとツナを見つめた
「もう一度…付き合おう」
「…………!?」
思いがけない言葉に
ツナは動揺を隠せずにいた
一度捨てられて…
また同じ相手と付き合う…?
「……ないでよ…」
「…ツナ…?」
「ふざけないでよ…!!俺を…俺を捨てたくせに…今更また付き合おう…?」
「あの時は…ごめん…」
リボーンは目をふせた
「あの日も話したが、イタリアに帰らなければならない事情があって…イタリアに1年程、滞在することになってたんだ…」
「…俺が邪魔で別れたの…?それなら、言ってくれればよかったじゃん!!一言…『邪魔だ』って…」
「ちがう、邪魔なんかじゃない。…イヤだったんだ、俺の都合で…お前を縛ってしまうのが…。できることなら、一緒に連れて行きたかった…でも、それは無理なこと。…だからと言って、遠距離恋愛なんて……。だから…」
「だから、俺を捨てたの?…理由を話してくれれば…俺は待ってたのに…。…リボーンは…俺を信用してなかったんだね…。だから…戻れないよ…。どっちにせよ…また俺を捨てるんでしょ?置いてくんでしょ?…ねぇ!?」
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