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そして、
リボーンとの別れは
突然に訪れたんだ
― - ― - ― - ― - ― - ― - ― - ―
それは
クリスマスの日
俺はリボーンと
ちょっとしたデートの約束をしてたんだ
勿論、気分は上機嫌
待ち合わせ場所で
リボーンが待ってくれていた事が
歩いている途中に
手を繋いでくれた事が
どんな小さな事でも
すごく嬉しかった
最後の場所…
リボーンとの別れの場所は
誰もいない海の砂浜
その時の潮風の冷たさ
その時離された
握っていたはずの手と手
俺は1つも忘れてないよ?
『なぁ…ツナ』
『なに?リボーン』
『…別れよう』
冷たく響く声
怖いほど静かな波の音
その中で
俺の中の何かが音を立てて崩れて行った
『なんで!?俺に飽きたの!?今更男同士の恋愛は無理!?』
『違う。そんな事思ってねー。…しかたがねーんだ…』
俺はリボーンから
別れようと告げた理由を聞いた
『イタリアに帰らなきゃならない』
それが内容
『遠距離恋愛になるから』
それが理由
何が“しかたがない”の?
俺にはわからないよ…
リボーンの考えがわからないよ…
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