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孫堅軍は劉表軍に夜襲を仕掛けた
寝込みを襲われた劉表軍は大混乱に陥り逃げ惑う
「待たんか!」
孫策は血気盛んに逃げる劉表軍兵士を追い掛けた
「策!待て!」
父の怒号のような声も孫策の耳には入らない
「くそっ!程普!ここの指揮は任せた!充分過ぎるほど戦果を挙げた!急ぎ兵を纏めてくれ!黄蓋!韓当!お前達も来てくれ!」
孫堅は的確に指示し指揮権を程普に譲ると黄蓋と韓当を率いて孫策の向かう方向へ馬を走らせた
「はぁはぁ・・・どこだ?」
孫策は敵兵を追い続け気付いた時、護衛する兵はどこにもおらず森の中で迷っていた
「くっ・・・ん?」
声がした
僅かであるが確かに声がしたのだ
孫策は声のした方へ歩み出す
「!」
そこにいたのは逃げていた劉表軍の残兵だろうか
五人ほどの兵が転がる岩の上で休んでいた
「せめてあいつらを討ち帰るか・・・」
孫策は兵士の前に姿を現した
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