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「忙しいなー…」
「や、今日まだマシな方。酷い時は地方でライブ終わって夜中に東京戻って朝6時とかからロケとか、その後立て続けに打ち合わせ、別の収録、関係者と夕飯、また夜中に地方に移動、とか。仕事が被る時は阿呆みてぇに忙しいし、こうやって暇が出来る時間も有る感じ」
「ぅわー…それ夏休みだから?
平日学校有る時どーしてんの?」
「高校ん時と変わらず。
学校有る時はその時間優先で、終わってから仕事」
「名門大学阿呆みてぇに課題出んだろ?いつやってんだ?」
「大体楽屋でとか、夏休み中のは移動中にやってたり、普段のでどーしても厳しい時は、丸山様と黒木様のお力をお借りして~…」
「あ、そっか、高校の同級生2人同じ学部か。ハルさんには頼まねぇの?」
「学部違ぇし。ハルは法学部、俺経済学部」
「そっか、ハルさん法学部だっけ…あ、経済学部って…」
真が通ってる名門大学の経済学部と言えば…
「海瑠兄さん先輩じゃん?」
「そー、あと烏多飼さんも」
「千さん…
海瑠兄さんや千さんに学校で会ったりとかする?」
「や~、2年までは校舎同じだから見掛けた事は何度か有るけど、接触はしてねぇな~…烏多飼さんに近寄れなくて…」
「近寄れない?」
「だって…なぁ?これ言っていーのかな?」
「う~ん…烏多飼はなぁ……」
「…なんか変な噂有るんスか?」
「烏多飼は目立つからな。
俺達の学年の入学式に新入生代表挨拶をした特待生の秀才で、イケメンで大企業の社長の息子で。
去年までは大学で非常にモテていて、うちの学部でも大人気だった分、今年に入ってからの落差が…」
「無気力で鬼○郎より酷い髪型してましたって?」
「まぁ……うん」
何の間だ?それ?
「他になんか変な噂有ったんスか?
例えば…薬やってる、とか」
「あー…」
「まぁ…正にそーなんだけど。
無気力で死んだ様な目ぇしてて、絶対薬やってるって噂有ったから、関わらない方がいいって言われてたのは確か」
「やっぱり…」
「薬物は無いだろうけど、自殺しようとして睡眠薬大量摂取して意識無くして病院送りにはなった、みたいな話は徳永から聞いたが…
お前の兄貴に逃げられて病んでた様だからな」
「え、マジっスか…」
それ程だったか…
あ…そう言えば…自殺未遂云々は確かこの間ヒロさんも言ってた様な…
それの事か…
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