戦火

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銀次は煙を吐き出しながら静かに正座し頷く 「……ありがとう…ぐっ!」 善之助は傷ついた体を起こし立ち上がる 同時に傷口から吹き出る 「殿!?」 血や弥彦の声には構わずにち上がる 今にも倒れそうな身体とは対照的に眼光は不動の意思を持っていた 「でも…このままじゃ死ね…ない!!僕の夢は…天下…取りじゃない!君達が…幼なじみで親友の弥彦と銀次が最強となることを証明することなんだ!!!」 善之助は震える両手を前に出した すると次元が歪み、その歪みが2人を包む 「善…妖術か!?」 「あぁそうさ…これは術者の妖力を全て使うけどね!!」 力を込める善之助の体からは傷口から更に血が吹き出す 「殿!!命が…」 「いいんだ弥彦……どうせ尽きる命なら……親友の為に使わせてくれ!!」 「殿…」 弥彦と銀次は静かに頷く 途端に2人は目の前に現れた闇に飲み込まれる 「銀次!!弥彦!!お別れだ!!……あっちの世界で幸せになってくれ………俺は天から見る…君達が最強だということを……時空元転移!!!!!」 2人の姿は闇に飲み込まれた ドサ 善之助は血の匂いがない春の優しい土の上に倒れる 「弥彦…銀次……ありがとう」 その声は冷たい夜風を温めた
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