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「∞~大な~夢のあとの~何もない世の中じゃぁ~」
「あ、それ懐かしいですね」
「お前もこい!」
「では失礼して」
「「そ~さ、い~としい~思いも負けそうに~なる~けど~」」
「アリートさん。アリートさん」
「ちょっ、お前こっからなのに止めんなよ」
いきなり王女に呼ばれ、歌うのを中断してしまう。
「す、すいません。でも…お聞きしたい事があって」
ションボリ、と上目遣いでこちらを見上げる王女。
(うほっ。その体勢だとむねの谷間が……フゥ)
「?アリートさん?」
「何が聞きたいんだ?」
「え?あ、はい!えっと、お二人が歌われた歌って何ていうのかな~、と思って…」
「バタフライだな、初代デ○モンのOPだ」
「バタフライっていうんですか~」
「あれは子供向け番組の曲でありながら、熱いロックを歌い上げた名曲中の名曲。大人になっても忘れないそのリズムは神」
「そんなに凄い歌だったんですね!」
「せっかくだ!お前も覚えろ!」
「はい!」
「僕も教えますね」
そんなこんなで旅を続けていた俺達。
この時はまだ、あんな騒動に巻き込まれる事になろうとは、夢にも想わなかった。
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