第1話

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「はぁぁ…どうしよう」 朝から大きな溜め息をつく私。 「どした!?溜め息なんてお前らしくないぜ!」 見た目がチャラ男で、いつもいつもテンションが高くて世話焼きな友達の尚(ナオ)。 「そうだよー…らしくない!」 見た目が、遊んでそうNo.1に選ばれてしまった友達の花菜(ハナ)。 2人が心配そうに私に向かってそう言った。 「そうなんだよねー…例えばさぁ…彼氏がドSだったらどうする?あ…尚には聞いてないから…」 尚に冷たくいい放って一番答えが聞きたい花菜を見つめた。 花菜は顎に手を置くと顔をしかめた。 「う~ん…花菜はねぇドSでも構わないよ!実際、女の子はMなんだから…多分」 (じゃあ、花菜ってMなんだ…見えない…) 「花菜ってMなんだ?」 さっきまで静かだった尚が花菜にそう言った。 私もそれに頷く。 「ひどっ!じゃあ、Sに見えるって訳!?」 花菜が少し驚きながら私たちに聞いてきた。 「俺的には、ドSにみえる…なんか、男を縛りそうな感じだし…試しに俺を縛ってみる?」 花菜の頭を叩きながら尚はそう言った。 花菜は、顔を赤くしながら尚の顔に手を伸ばし頬っぺたをつねっていた。 「いひゃい!!」
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