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「はぁぁ…どうしよう」
朝から大きな溜め息をつく私。
「どした!?溜め息なんてお前らしくないぜ!」
見た目がチャラ男で、いつもいつもテンションが高くて世話焼きな友達の尚(ナオ)。
「そうだよー…らしくない!」
見た目が、遊んでそうNo.1に選ばれてしまった友達の花菜(ハナ)。
2人が心配そうに私に向かってそう言った。
「そうなんだよねー…例えばさぁ…彼氏がドSだったらどうする?あ…尚には聞いてないから…」
尚に冷たくいい放って一番答えが聞きたい花菜を見つめた。
花菜は顎に手を置くと顔をしかめた。
「う~ん…花菜はねぇドSでも構わないよ!実際、女の子はMなんだから…多分」
(じゃあ、花菜ってMなんだ…見えない…)
「花菜ってMなんだ?」
さっきまで静かだった尚が花菜にそう言った。
私もそれに頷く。
「ひどっ!じゃあ、Sに見えるって訳!?」
花菜が少し驚きながら私たちに聞いてきた。
「俺的には、ドSにみえる…なんか、男を縛りそうな感じだし…試しに俺を縛ってみる?」
花菜の頭を叩きながら尚はそう言った。
花菜は、顔を赤くしながら尚の顔に手を伸ばし頬っぺたをつねっていた。
「いひゃい!!」
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