第1話

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(さっき花菜に相談出来なかったなぁー…) 花菜はクラスが違うため最近お昼と一緒に行くのと帰る時ぐらいしか会わない。 尚は、私と同じクラスで私の前に座っている。 (尚に聞いても、まともな答え返ってこないだろうし…) 考え過ぎて頭が痛くなってきた私は、授業中に先生に言って保健室に向かった。 「失礼しまーす…」 保健室のドアを開けると、先生が居なかった。 (あれ?先生…居ないやー…まぁ、来たら先生に言えばいいか…) 私は、ベットに向かって歩いた。 そしたて、カーテンを開けると誰かが寝ていた。 「うわ…こっちのベット寝てる…スイマセーン」 小さな声で相手が起きないように謝ると私は、もうひとつのベットに向かおうとした。 「…待って…あんた、加賀見だよね?声で分かる」 その人は、顔に毛布を被せながらそう言った。 .
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