亜理沙着地して、茸を食す

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うーん……。ひとまず誰か探して、此処が何処なのか聞いてみよう…… 本来ならば穴の中のはずだが、亜理沙の頭上には太陽があった。 穴が日本の反対側まで通じてて、日本の裏側に来ちゃったとか……?? でも何もかも大きいっておかしいよね??宇宙規模で違う所に来たみたい……。もしかして次元の狭間に迷い込んじゃったとかいうファンタジー落ち?? いくら此処で立ち止まって悩んでも答えなど出ないという結論に至った私は、ひとまず人を探すことに決めた。 「その為には……もっと大きくならなきゃダメだよね。」 多少大きくなったとは言え、茸レベル。そんな大きさでこの森を抜けれるとは思えない。 そして目の前には伸び縮み出来る茸。 「味が良くて良かったー。」 そういう問題ではない気もしたが、何度も食べるなら美味しい方が絶対得だと私は思う。 「いただきまーす」 もふっもふもふ ひとまず表皮はちぎって、中身を露出させる。派手な外見とは違い、内部は雪の様に白くて柔らかそうだ。 ひとかじりして様子を見ながら、さっきちぎった表皮で慎重に調整をしていく。 しかし、普段はこういうことしないから、なかなか調整が難しい。 普段って……どんなんだっけ?? 木の高さと身長の比率がわかんないよ…… 数時間試行錯誤しながら、何とかしっくりくるぐらいにまで調整をすることが出来た……ように思う。 ひとまず、歩くのには困らないだろう。 念のために茸も持って……。 そうして私は森を抜け出すべく、散策を開始したのだった。
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