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優しく時間が流れて行く。 僕はランドセルを置いた。 「僕、算数にがてなんだ。」 ランドセルから、算数のノートを取り出す。 「ほら、バツばっかり。」 ノートを開いて、彼女に見せる。 「ほんとだぁ。」 「笑っちゃ、やだよ?」 「プッ確かに、【10+35】の答えを【1035】って書くなんて…」 アハハハ こんなに笑えるんだね。 僕ははずかしさよりも、うれしくてむねがいっぱいになった。
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