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「私ね。」 突然、彼女は話始めた。 「自分の顔がきらいなの。」 無表情で言う。 目は黒くにごり、闇のように光を通さないようだった。 「なんで、きらいなの?」 「さぁ、なんでだろうね。」 とたん、目に光りがもどってきた。 彼女は何かかくしている。 僕はそう感じた。
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