ある夏の事

2/5
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/29ページ
この日、鈴木は文化祭の準備で斎藤先生に呼ばれていた。 一日の授業が終わり、放課後のことであった。 鈴木『やばいな…遅れてしまった…』 準備を始める時間は16:00 鈴木が現場(倉庫)に到着したのは16:10 「おせぇよ、なにやってたんだよ」 斎藤先生は怒る。当たり前だ。 鈴木は文化祭準備の担当部長なのだ。 皆をまとめなければならない人物が遅れては何も始まらない。 「すみませんでした。ちょっと腹痛にみまわれてトイレに行ってました。じゃあ、始めます。まずテントの組み立てから―」 そう、鈴木は胃腸が丈夫ではないため、気温の急激な変化があるとすぐに腹を壊しトイレへ行く。 そのための遅延だったのだ。
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!