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『返事は?』
私は力強く頷くことしかできなかった。
でも本当に嬉しくて、涙がとめどなく流れて、私は翔に抱きついた。
翔は私の頭をずっと撫でてくれていた。
『瞳、元気な赤ちゃん生んでくれ。』
『名前は2つ決めなきゃな。』
ふたつ?
男の子バージョンと、女の子バージョンかな?
『男の子でも女の子でもかわいいだろうな。』
独り言のように、私が泣いて返事をしなくても、翔は喋り続けた。
その翔の表情はとても穏やかだった。
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