13人が本棚に入れています
本棚に追加
「誰でもいいじゃないか。それで、どうするんだ。飛び降りるのか?」
「…。」
なんか、死ねと言われているみたいで薄気味悪い。
このまま死んだら死神に地獄に連行されるような気がした。
だから、背後にいるのは地獄への水先案内人。
地獄とか信じて無かったが…案外あるのかもな。
予定を変更してフェンスを飛び越えて戻る。
「…賢明な判断だ」
「ちょいと命の危機を感じたからな。いや、この場合魂の危機か。」
「賢明だ」
微笑する目の前の人物がとても怖い。
同い年くらいの筈だが、妙に老成してる雰囲気がある。
最初のコメントを投稿しよう!