プロローグ

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「誰でもいいじゃないか。それで、どうするんだ。飛び降りるのか?」 「…。」 なんか、死ねと言われているみたいで薄気味悪い。 このまま死んだら死神に地獄に連行されるような気がした。 だから、背後にいるのは地獄への水先案内人。 地獄とか信じて無かったが…案外あるのかもな。 予定を変更してフェンスを飛び越えて戻る。 「…賢明な判断だ」 「ちょいと命の危機を感じたからな。いや、この場合魂の危機か。」 「賢明だ」 微笑する目の前の人物がとても怖い。 同い年くらいの筈だが、妙に老成してる雰囲気がある。
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