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「知識欲があるのは認めるけど、俺が優しいのは間違ってるね」 「和哉は優しいよ」 「優しくないから。この前だって小学生にじゃん拳で勝って棒つきキャンディを奪い取ったし」と胸を張って言う和哉。 「どうせ、1ドルもしないようなアメでしょ?しかも次の日くらいには倍の本数を買ってあげたとかでしょ?」 「そ、そうだけど…」 「和哉は優しいよ。だって復讐したい気持ちと私の今後の事を考えてかなり悩んでたと思うし」 「悩んでないから…」 「悩んでたよ。それで出した結論がアレだった」 「アレって?」 「復讐は結婚式で円さんといなくなるって事だけにして、和哉が居なくなって私が困らないように住む場所とお金と道標の日記帳を置いていったって事」 「何?そのポジティブ過ぎるポジティブシンキングは?」 「じゃ~何故、和哉は今、視線を右へ動かしたんですか?」 「えっ?」和哉は慌てて視線を左へと向ける。 「視線を右へと動かしたのは嘘だよ」私はそう言って笑う。 「やっぱり和哉は嘘ついてたんだね?」
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