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「そっかぁ…。なら俺の知り合いに急いで家探してもらうか?」 私は和哉に背を向けて「バカ」と呟く。 「えっ?何が?」 「バカだからバカだって言ったの!」 「だから何でだよ?」 「遥々、和哉を追っかけてアメリカに来たって事はどういう事か解るよね?」 「いや…まぁ…。日本の医学に憤りを感じてとかだろ?」 「違うよ!バカ!」 「じゃ~何だよ?」 「何で女の私が言わなきゃいけないの?」 「何?その女尊男卑発言は?」 「和哉は私の事、どう思ってるの?」 「さっき言ったじゃん」 「さっきのだけじゃ足りない!」 「えっと…」 「早く言ってよ…」 「そのぉ…」 「もう良い!私、日本に帰る!」私はそう言ってベッドから立ち上がるが足が上手く動いてくれず体勢を崩す。 和哉は倒れそうになった私を受け止めて抱き締める。 「好きだよ」そう言って和哉は私の目を真っ直ぐに見つめる。 「足りない」私は恥ずかしくて和哉から視線を外した。
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