《BLEACH-時渡りの旋律-》

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《序幕-prologue-》  目が覚めたのは、暫く経ってから。  水底から引き上げられる様に歪んだ視界がひらけて、周囲の光景が鮮明に飛び込んで来た。  辺りは一面、岩に覆われた荒れ果てた土地。 『……』  見回しても、周りには誰もいない。  乾いた大地以外には何もない。  ふと声をあげようとして、思い止まった。  こんな時、何て言えばいいのか分からなかったから。 『……』  黙っていても変わらない、でも叫んでもきっと変わらない気がした。 『……』  ふわりと、何かが舞い降りた。  それは次々と降り積もり、目の前を覆って行く。
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