《BLEACH-時渡りの旋律-》

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「希紗は今のままでも十分可愛いと思うが…そうだな、良く似ているからきっと美人になるだろう」  生真面目に頷いて答えると、希紗は不意に狼狽したかの様に視線をそらし 「え!?あ、え~と…あ、ありがとうございます」 (うわぁ!白哉さんてスゴイ事さらっと言うなぁ…)  まさか本気で返されるとは思わなかったので、まともに目線が合わせられない。  対する白哉はと言うと、何故希紗が真っ赤になって狼狽しているのかが分からずに、不思議そうな表情で首を傾げていた。 「どうかしたのか?」 「はぇ!?あ、いえ別に!き、気にしないで下さい!」 「?…ああ」  慌てて手を振ると希紗は小さく溜め息をついた。  気にするなと言われればそうせざるを得なくて、白哉も曖昧に頷いた。  場に落ち着かない空気が満ちる。  その空気が耐えられなかったのか、先に口を開いたのは希紗だった。 「…私、両親二人共、今は出掛けてるって言いましたよね?実は、私が二人にお願いしたんです…」  急に語り始めた希紗に疑問を抱きながらも、紡がれる言葉に耳を傾ける。
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