第1章~始まりの夜~

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カッ… そんな鈍い音が雑木林に飲み込まれていった そして時が止まったような静寂が辺りを包み込んでいた 男は刃を振るい 女は目を閉じて諦めていた そして鞍馬は… その二人の間に割り込み少女に背を向けるように立っていた 胸に男の刃を受けながら 血も流さず無傷で… さらに刃は中程で折れていた 「えっ……」 それには流石の鞍馬本人も驚きを隠せないようだった それも当たり前だ気付いたら走り出していて、少女を守ろうと自分を盾にし、振るわれた刃で傷つくと思ったら胸の"ペンダント"でたまたま受け止めたと思ったら、相手の刃が折れてしまったからだ  
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