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ピッピピピッピピ……
カチッ
目覚まし時計を止め目をやると、もう8時か…と思いながら部屋の電気を付け、鞍馬はシワクチャになった制服を脱ぎはじめる。
「あー……腹減ったなぁ」
そんなことをぼやきながら着替え終わり、鞄をかけ天体望遠鏡を片手に家を出た。
外に出てみると、梅雨が明け7月に入ったとはいえ夜はまだ少し肌寒く身震いしてしまった。
あいつもう来てるかなー、今日の飯なんだろな、とか鞍馬は思いながらこの街にある丘の小さな公園と向かった。
向かいながら携帯を開くと、寝てる間に美空からメールが着ていた。
『ねぇ、俺も行っていい?』
『セーイちゃーん、だめ?』
『セイちゃん愛してるから俺も行ったらあかん?』
「はぁ…キモッ」
ほとんどそんなメールが10件ほど着ていたが鞍馬は無視することにした。
そしたら正面に公園が見えたので鞍馬は歩みを早める。
この時はまだ何が起こるか、誰も予想できなかった
。
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