第1章~始まりの夜~

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ピッピピピッピピ…… カチッ 目覚まし時計を止め目をやると、もう8時か…と思いながら部屋の電気を付け、鞍馬はシワクチャになった制服を脱ぎはじめる。 「あー……腹減ったなぁ」 そんなことをぼやきながら着替え終わり、鞄をかけ天体望遠鏡を片手に家を出た。 外に出てみると、梅雨が明け7月に入ったとはいえ夜はまだ少し肌寒く身震いしてしまった。 あいつもう来てるかなー、今日の飯なんだろな、とか鞍馬は思いながらこの街にある丘の小さな公園と向かった。 向かいながら携帯を開くと、寝てる間に美空からメールが着ていた。 『ねぇ、俺も行っていい?』 『セーイちゃーん、だめ?』 『セイちゃん愛してるから俺も行ったらあかん?』 「はぁ…キモッ」 ほとんどそんなメールが10件ほど着ていたが鞍馬は無視することにした。 そしたら正面に公園が見えたので鞍馬は歩みを早める。 この時はまだ何が起こるか、誰も予想できなかった 。  
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