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「聖夜遅いよー」
「いや、お前が早いんだろ…ほら、まだ9時前じゃねーかよ」
「そんなん言ったらご飯あげないよ?」
そう言いながら友野は弁当を取り出した。
「いつもあざまーっす!」
「はいはい、さっさと食べなさい」
「うぃ」
鞍馬は親の仕送りで東京に一人暮らしをしている、それでこうやって友野の世話になることが多いのだ。
鞍馬は弁当を食べ終え、望遠鏡の準備をし終え、夜空の星々を覗き込んでいた。
そして明に変わりぼーっとしていると、公園の横の雑木林に"何か"煌めくものが見えた気がした。
「明、今なんか見えなかった?」
「何が?何を見たの?」
「いや、あそこの木の間なんか見えなかった?」
「わかんないよ。私は星見てたんだから」
「ちょっと俺見てくるわ」
そう言って鞍馬は雑木林に走り出した。
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