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博哉が、風間先生のお仕置きを受けてから、1ヶ月ほど経ったある日の事。
博哉が、いつものように、誰もいない教室で勉強をしていると
先輩で、同じように不良と呼ばれる桜庭 信人がやって来た。
「博哉?」
その声に、博哉は顔をあげる。
「先輩!」
「博哉、ちょっといいか?」
「はい」
信人は、博哉の座っている席の前のイスに、後ろ向きに腰かけた。
「博哉、学校終わったら、何か食いに行かないか?」
「はい、いいですよ。どこに行きます?」
どこと言っても、山の中なので店も限られているが、ここに住む人間には楽しみの一つだった。
放課後、2人は学校の近くにある小さな駄菓子屋さんへ。
そこは、鉄板で焼きそばや、お好み焼きも作ってくれる。
2人はテーブルにつき、向き合いお好み焼きを食べる。
「うまいな、博哉」
「おいしいですね」
ラムネを飲みながら、楽しい、ひとときを過ごす。
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