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「…博哉?」
「!!!」
信人の声に、博哉は、心臓が止まりそうになった。
「せ、先輩…!!?」
博哉は、素早くローターを抜く。
すると、信人はしゃがみ、博哉の目をじっと見つめた。
「博哉、お前…」
博哉は、思わず目を反らす。
こんな姿を見られてしまうだなんて…
「博哉、これは…お前がこんな物を使うなんてな。ビックリしたよ」
博哉は、何も言えず、うつむく。
すると、信人は予想外の言葉を口にした。
「博哉、良かったよ」
「…え!!?」
博哉は驚いて、信人の顔を見る。
信人は、穏やかに微笑んだ。
「博哉の恋愛対象は…男って事だよな?博哉…オレな…」
そこまで言うと、信人は博哉の唇にキスをした。
「!!」
あまりにも突然の事に、博哉は、ただ驚くばかり。
唇を離すと、信人は言った。
「博哉。オレ…前から、お前が好きだった!付き合ってくれないか!!?」
「先輩…」
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