奪われた博哉の…

3/4
前へ
/17ページ
次へ
  「…博哉?」   「!!!」     信人の声に、博哉は、心臓が止まりそうになった。     「せ、先輩…!!?」   博哉は、素早くローターを抜く。   すると、信人はしゃがみ、博哉の目をじっと見つめた。     「博哉、お前…」     博哉は、思わず目を反らす。 こんな姿を見られてしまうだなんて…     「博哉、これは…お前がこんな物を使うなんてな。ビックリしたよ」     博哉は、何も言えず、うつむく。     すると、信人は予想外の言葉を口にした。   「博哉、良かったよ」   「…え!!?」     博哉は驚いて、信人の顔を見る。 信人は、穏やかに微笑んだ。     「博哉の恋愛対象は…男って事だよな?博哉…オレな…」     そこまで言うと、信人は博哉の唇にキスをした。   「!!」     あまりにも突然の事に、博哉は、ただ驚くばかり。     唇を離すと、信人は言った。   「博哉。オレ…前から、お前が好きだった!付き合ってくれないか!!?」     「先輩…」  
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

226人が本棚に入れています
本棚に追加