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「お疲れさまでしたー」
「お疲れさまでした。」
カイ「お疲れさまでした。」
ウィーン・・・
私はゆっくりと手術室を出た。後ろからいくつも「お疲れさまでした」という声が聞こえる。
「・・・ふぅ。」
椅子に座ったとたん、ため息が出た。
私は三戸諧菜-ミトカイナ-
現在、病院で医師として働いている。
まだ医師免許を取ったばかりの私には、一回の手術でもかなりの体力を消耗する。
カイ(まだまだだなぁ・・・)
もっと体力をつけて、手術などいくつも出来るようにならないと、到底夢は叶わないだろう。
「・・・よしっ!!仕事に戻らないと!!」
コツ コツ コツ コツ ・・・
カイ「・・・?」
自分の受け持ちの患者を診察しようと廊下を歩いていると、一人の男が目に入った。
何故か袴を着ている。
コスプレか何かだろうか・・・
それよりよく見ると具合が悪そうだ。
私は気になって声をかけた。
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