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土「あー・・・。とりあえず、その不気味な格好を直せ。」
カイ「え?」
見直してみると、今の私の服は仕事着のまんま。確かにこんな服、幕末じゃあり得ないし、言われて当然だろう。
土「着替えの着物は?」
カイ「有りません。」
土「・・・。ったく、ちょっと待ってろ。」
ゴソゴソ・・・
土「お、あったあった。」
カイ「?」
土「これでも着とけ。」
カイ「・・・わぁ。」
土方さんに渡されたのは、空色の綺麗な着物と、純粋無垢な白い袴だった。
土「丁度、こいつは俺には明る過ぎて持て余してた所だ。それに丈も足りない。お前にやるよ。」
カイ「・・・ありがとうございます!!」
ただただ嬉しかった。
見ず知らずの私を雇ってくれたこと。
綺麗な着物までくれたこと。
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