◇夢は過去の中に◇

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カイ「私の側にいると、危なかったんです。」 山「・・・?」 カイ「兄の友達を捕まえるより、私の友達を捕まえた方が明らかに楽・・・私の友達は女ばかり。兄の友達は男ばかり。女と男の力の差は目に見えています・・・」 山「・・・」 カイ「それに、喧嘩をするようになってから兄は、彼女を作ろうとしませんでしたから・・・。」 友達がいなくなっても、不思議とお兄ちゃんを恨んだことはなかった。 分かっていたから。 守れない私が悪いのだと。 力のない者が、守りたいものばかりもっていても奪われるだけ。 山「せやけど、助けた友達はー・・・」 カイ「・・・死にました。」 山「!?」 カイ「腹部に数回、強い衝撃を受けたことから、内臓破裂、出血多量により・・・」 《あの子といると死んじゃうよ。》 何度もそう後ろ指を指された。
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