3642人が本棚に入れています
本棚に追加
カイ「私の側にいると、危なかったんです。」
山「・・・?」
カイ「兄の友達を捕まえるより、私の友達を捕まえた方が明らかに楽・・・私の友達は女ばかり。兄の友達は男ばかり。女と男の力の差は目に見えています・・・」
山「・・・」
カイ「それに、喧嘩をするようになってから兄は、彼女を作ろうとしませんでしたから・・・。」
友達がいなくなっても、不思議とお兄ちゃんを恨んだことはなかった。
分かっていたから。
守れない私が悪いのだと。
力のない者が、守りたいものばかりもっていても奪われるだけ。
山「せやけど、助けた友達はー・・・」
カイ「・・・死にました。」
山「!?」
カイ「腹部に数回、強い衝撃を受けたことから、内臓破裂、出血多量により・・・」
《あの子といると死んじゃうよ。》
何度もそう後ろ指を指された。
最初のコメントを投稿しよう!