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土「お前は何者だ?」
土方さんの目がギロリと私を見る。疑いのこもった目。
カイ「私は・・・医者です。」
土「医者?」
カイ「そうです。」
土「・・・なぜ、医者のお前がこんな所へ来た?偵察か?」
土方さんがククッと笑った。
カイ「私だって知りませんよ。気付いたらここにいたんです。」
土「とぼけるのか?長州の間者さんよぉ。」
カイ「とぼける?とぼけるも何も、ここを偵察しにきたんなら、ここがどこか質問をすると思うか?」
土「ごまかすためだろ。」
カイ「寝呆けてるのにそこまで考え切れるの?だいたい、私は誘拐されたようなもの!!」
土「・・・?」
カイ「肺結核を治せるか聞かれて、はいと答えたら、引っ張られて、気を失って、ここにいた。私だって戸惑っているんだよ!!」
土「・・・」
カイ「まだ疑うの?」
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