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――昔々、この世に妖が存在していた時代。
山奥に隠れるかのように存在する小さな村。
その村にある秘境には“鬼神様(オニガミサマ)”という鬼神がおりました。
不思議な力を持つ鬼神様は、村の人々に“神”と崇められると同時に、“鬼”として恐れられていました。
鬼神様はある日、突然鬼の力を暴走させ、村人を次々と殺してしまいました。
鬼神様は、村で妖の退治をしていた青年によって葬られました。
こうして村は平和になりました。
めでたしめでたし。
――伝承『鬼神様』より
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