村の守り神

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村に古くから伝わる“鬼神様”の話。 鬼神様はなんでも、今から200年ほど前にこの村に現れ、人目につかないようひっそりと暮らしているらしい。 その姿は若い娘のまま、ほとんど歳をとっていないという。 やがて、この世にいる妖を狩ってくれる鬼神様は守り神として、この村で崇められるようになった。 鬼神様とは、その名の通り『鬼』と『神』の両方の力を持つ神聖な存在。 怒らせたら何が起こるか分からないと、村の人々は子供に言い聞かせ、また自分達も子供時代言い聞かせられて育った。                
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