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もとをいえば顕家の陸奥任官も後醍醐帝と大塔宮の戦略が生んだことである
そして顕家の再三にわたる任官辞退は顕家がすでに大人であることを現していた
人の嫉みをよく理解していたための形だけの辞退であったと、親房にも今はわかる
館の外が慌ただしくなった
どうやら休憩は終わりのようだ
結局顕家は引見を続けていた
「さぁ参りましょう
御所様
辛抱もいましばらくでございます」
親房は話を打ち切り六の宮の小さな身体を抱き上げた
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