陸奥の武士

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本隊は鎧の色、馬具、旗 陸奥では見られぬきらびやかなものだった およそ1500 それを三隊に分けている 「…なるほど 高所からの備えか」 白河を通過したときは一つに連なっていたと報告を受けていたが、谷間を通る時には速やかに三つに分けられる 統制がしっかりとれている。 「16歳にしては…用心ぶかいな」 太郎には、とても16歳とは考えられない用心深さである 1500が固まったまま高所から攻撃を受けると収拾がつかないが、500だけならば残った1000で反撃できる 「先頭は?」 「伊達行朝、(だて・ゆきとも)南部師行(なんぶ・もろゆき)のようです」
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