十六歳の陸奥守

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「……。」 まともに尊氏筆頭の武士勢力とぶつかって果たして… しかし宮中にいなかった親房に口をだす余地はなかった 帝より預けられていた皇子を流行り病で死なせてしまったのである 官を辞して出家するしかなかった 倒幕は出家中に起こった 親政そのものは理想に近付いた しかし武士が力をもった このままでは北条幕府が足利幕府に代わるだけでまた武士の世になるしか思えない 帝の心には対立を政権の安定に利用しようという思いがあるかもしれない それが足利尊氏を甘くみているようにも思えた。
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