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だって男の子だもん(太閻太+鬼)
アンタはまた…何やってんですか?
閻魔庁の中庭で意味不明の動きを繰り返す見慣れたオッサンに、鬼男は呆れ顔で尋ねた。
男は砂がぎっちりと詰まった大きな袋を持って右端から左端へ、左端から右端へと何度も往復しているらしい。
ただ運ぶだけならば自分が代わりに、と申し出ようとしたがどうもそうではないらしい。
あーあ、折角綺麗に手入れしてある庭が…
袋を引きずって歩くせいで蒔石ごと砂が何筋も削れている。もしや新手の嫌がらせか?
「鬼男くん…」
向けられた思わぬ真剣な眼差しに一瞬怯む。
「俺は、男らしいと思う?」
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